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【wedding】 R-18
「結婚」がテーマの本です。
ふぁららさんと桃斗さんがメインです。
わたしはゲストとして参加しました。
表紙とイラストはくるるさんです。
A5/72P/オンデマインド/2011年5月4日発行 700円
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[0回]
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【かわいいBABY】
1
休日の朝っぱらから、玄関のチャイムが鳴った。
しかも、何度も何度も立て続けに押し続けて、ベルの音は屋敷中に響き渡り、五月蠅くてハリーは顔をしかめたまま、ドアを開ける。明るい日差しが差し込むポーチには、予想外の相手が、予想外のものを抱いて、つっ立っていた。
「……──マルフォイ?」
信じられずに瞬きをする。
学生の頃から、お世辞にも仲がいい間柄でもなかった相手が、ムスッとした不機嫌な表情のまま、胸に抱えていたものをいきなり、ハリーの前に突き出してきた。
「君の子どもだ。責任を取れっ!」
ハリーのあごが一瞬で、下に落ちる。
「──バッ、バカなっ!君とそんなことした覚えはないぞ!」
悲鳴のような大声を上げて否定したけれども、ドラコは一歩も引き下がらなかった。
「この赤ん坊は、君がちゃんと認知した子どもじゃないか。まさか、忘れたんじゃないだろうな」
「認知って、いったい何の話だよっ?まだ、ホグワーツを半年前に卒業したばかりなのに、僕に子どもなんかいる訳ないだろ。何かの間違いだ!」
「今さら、しらばっくれるつもりか?卑怯だぞ。人として最低だな、貴様というヤツは。男なら潔く責任を取れっ!」
ドラコは腕の中の赤ん坊を、グイグイとハリーに押しつけようとする。ハリーは及び腰で、相手が近づいてきた分、後ろへと下がった。ドラコが前に進むと、ハリーは後ろへと下がり、そのまま、じりじりと後退して行く。
玄関の中へ人が入ると、自動的にドアが閉まり、施錠をする魔法をかけていたので、ドラコが入った瞬間バタンと扉が閉まってしまった。
招かざる客を自宅へと迎い入れてしまったことに、愕然となり、ハリーは慌てる。変な汗がいくつも背中を伝っていくのが分かった。
続きは同人誌にて
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- 2011/05/19(木) 00:26:20|
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