『死の秘宝 Part2』を見てきました。
──予想外によかった!
全く期待していなかった分だけ、余計にびっくりしました。
最後の最後にでっかい花火を打ち上げたな!という感じです。
思い返してみれば、10年の月日が経っていて、いろんなことがあって、本当に物語のハリーや他の登場人物も成長したし、俳優としての彼らもいい具合に成長していて、若いのにすごいなと感心することしきりです。
しかも終わってみれば、たった2時間ちょっと長さだったことにも驚きでした。
これだけの内容をよく詰め込んだし、両親たちとの再会や、スネイプの回想の記憶や、最後の緊迫の対決のシーンも、ちゃんと尺を取ってしっかり時間を割いていたし、「うーん、これはすごい」と唸りました。
はっきり言うけど、わたし、回転女史の7巻の文章が、あまりにも容赦なくって、好きではありませんでした。
サクサク進んで、「死にました」「ぶつかりました」「助けました」など、ほとんど、これってシナリオなのか?と思うほど、感情を排して、物語の進行のみを書いていたことに、愕然としました。
確かに、大きな物語の最終話だし、終わらせるために、それの辻褄を合せなきゃならないし、最後は派手にしたいと思うことは大切だけど、『人の死ってそんな軽いものなのか?』と、読んだあと、首を傾げたのは事実です。
しかし、映画では、回転女史がさらっと書いた人の死が、くどくない程度で、ちゃんと悲しみを伴って、映像として、再現されていたことに、感激しました。
そして、映画全体を通して、7巻を映像したら、こんなにも迫力があり、ものすごい息をつかせぬ展開になるとは思いませんでした。
「ホグワーツ城が攻撃された」の一行が、映像だと、本当にここまですごい迫力になるのか!
文字の世界と映像の世界の格差を、まざまざと見せつけせれたような気がします。
わたしは別に回転女史より、映画のほうがすごいと言っている訳ではありません。
物語の基本を、根底を作ったのは、彼女です。
たったひとりで、大きすぎる名声やプレッシャーに押しつぶされることなく、クールに坦々と最後まで、物語を書きあげたことに、深い尊敬の念を感じます。
彼女がいたからこそ、この壮大な、『たったひとり生き残った男の子』の成長物語が生まれたのです。
無力で何の力も持たない少年が、友を見つけ、信頼することや愛すること知り、どんな逆境に屈することもなく、ただ前のみを見て前進し、力を蓄えて強くなっていく姿を、本や映画のを通して、見守ることが出来て、本当に嬉しく思います。
その彼女の物語に『映像』という肉付けを施し、あたかも実際にハリーたちが生きているように、生き生きとした姿を目にすることが出来た映画に、深い感銘を受けます。
ローリング女史が生み出した世界感を壊すことなく、大切に扱い、忠実に再現しようとした、たくさんの俳優やスタッフの努力に、脱帽いたします。
最後のエンドロールを見ながら、「よかった、よかった」と何度も思いました。
『ハリー・ポッター』という長い長い物語を、壊したり歪めることなく、ちゃんと最後まで愛情を持って、大切に撮り終えてくれて、本当によかった。
そして、しみじみ思いました。
わたし──、いいえ、わたしたちは、素晴らしい作品をちゃんと愛しました。
尊敬し、大切にしました。
それは間違ってはいませんでした。
物語の完結を前にして、そのことが分かって、心から嬉しいのです。
嬉しくてたまらないほどに……
──本当に、素晴らしい映画を、10年間を、感動を、ありがとうございました。
──おおっと、まるで、これで終わりのような文章ですみません。
これからも、まーだまだ、ハリポタ大好き!や、ハリドラ大好き!は続けますので、よろしくお願いいたします。
あと、追加の豆知識を──
最初に『Part2』を見る場合は、絶対に『2D』にして下さい!!!
わたし、『3D』を見たけど、はっきり言って、目が疲れただけ。
眼鏡はずれるし、重いし、画面は暗くなるし、売り物の3D画像はちゃっちいので、全くオススメしません!(きっぱり!)
だいたい、この映画は、3D用に撮影されていないので、画像の飛び出す感が、ほとんどありません。
3回目くらいならば、お口直しという感じで、見てもいいけど、初めて見るときは、絶対に2Dにしたほうがいいと思います。
3Dで「おおっ!」と思ったのは、俺様の最後のときの画像くらいです。
散り散りに散っていく俺様の、唯一晴れ舞台のみ。
あとは、3Dは「もう眼鏡重いよ」で、終わりです。
本当に終わりです。
全く、終わりです。
初回で3Dを見た自分は、負け犬です。
本当に、「2D、3D、どっちにしようかなぁ。ふふーん♪」とか、映画館の窓口前にいた自分の背中を、過去に巻き戻って、2Dの部屋へ、蹴り飛ばして、押し込めてやりたいくらいです。
なんで、3Dにしたんだ、大馬鹿……。
ものすごく、楽しみにしていたのに、10年間の最後の最後だったのに、ちくしょー。(血の涙)
とっ……とにかく、合言葉は、『最初は2Dで!』で、ヨロシク!
*拍手もメッセージもありがとうございます。
レス近いうちに書かせていただきます。
バテバテな自分に、元気を注入して下さっているようで、とてもとても、嬉しいです!
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- 2011/07/15(金) 19:07:13|
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