Moon Cross

ここ一週間、ずっとわたしの頭の中に「安西先生」がいます。

もう無理だ。出来ないよ……。
と呟くと、そのたびに、安西先生がわたしに言ってくるのです。

「諦めたら、そこで試合終了ですよ……」と。

一日に何度も「もう無理！新刊むり！」と弱音を吐くたびに、先生が背後からそう囁くのです。
そのたびに、「まだ試合は終わっていないし、まだ、始まっていないじゃないか」と、自分に発破をかけています。

「もうコピー本にする」と決めた途端に、モチベーションがただ下がりです。
どうして、こう、自分(だけ)に、甘いのか……。
反省しつつ、まだまだ悪あがきをしている毎日です。

ただ、この一番大切な時期に、お客さんが連日いらっしゃるのが、本当に辛いです。
せっかく書くのがノってきたぞーと思ったら、来客で、書くことに集中していたのが、途切れてしまうのです。
それをまた、ノリがいい部分まで、気持ちを高めていくのに、どれだけ努力がいるのか……。
本当に泣きたくなります。
うううーーー(泣)

でも、愚痴愚痴言っても時間がありませんので、がんばって新刊を作ろうと思います。
心の中で、安西先生も応援してくれてるし──。
きっと、日本中で今、まだ原稿中の人の頭の中には、安西先生がたくさんいらっしゃるのでしょう。
ああ、オタクにも、やさしくて厳しい、安西先生。
──本当に、ありがとうございます。

夏コミ用の在庫本の発送は完了しました。
結構、在庫切れをしている本があったので、コピーし直していたら、えらいこと時間がかかって死にそうになりました。
この時間がない時期にいったい何やっているんだ、自分は。
先にやっておけばいいことを。

あと、新刊の表紙は印刷所から届きました。
やはり、自家製コピーより断然きれいでした！
これで表紙は完成です。

あとは……、中身です。
今、だいたい30ページくらいです。
仲良くなった二人だけど、全然ラブラブではありません。
このまま友情物語でもいいかと思うくらいの、清らかなふたりです。
ああ、こういうのを目指していた訳ではないのに、大人のせつない恋物語を目指したはずなのに、どうしてこうなっているのか……。
早く軌道修正しなければ。
うーん……。

では、また原稿に戻ります！

*本当にたくさんの拍手、ありがとうございます！
あと、応援メッセージもありがとうございます！
今は時間がないので、夏コミが終わってから、まとめてお返事させて下さいませ。
よろしくお願いいたします。