少し前に『ハリー・ポッターへの旅』という本を読みました。
MOE編集部が作った本ですので、写真がことさらきれいです。
取材も丁寧で、レイアウトもとても美しい本です。
発行は今年の6月でしたが、もうアマゾンでも在庫切れです。
まだ半年もたっていないのに完売するのもうなずけるほど、この本はとても良い出来の本でした。
1章目がロンドンの中のハリポタの舞台になった場所を訪れて、美しい写真とともに紹介しています。
2~3章目がイギリス全体のハリポタの撮影地を紹介しています。
4章目が作家のローリング女史の生い立ちを、イラストと写真と取材で物語のように綴っています。
そのあとが、物語自体の解説や隠れたエピソードなどを紹介しています。
雑誌のMOEを見たことがある方は分かると思いますが、オールカラーで、1ページも手抜きがないほど、とても丁寧に編集されて作られた本でした。
多分、海外に出しても見劣りがすることがないと思うくらいのセンスのよさと、ファンタジーが入り混じった美しい本でした。
写真もレイアウトもイラストも文句がないほどきれいなのですが、読んでいて、なぜかわたしはイライラしました。
なんでこんなに美しいハリポタの本を読んで、ムッとしているのか、自分でも分らなかったのです。
「なんでだろう?」と首と何度もひねりました。
ハリポタの大集成と読んでもいいくらいの本なのに、なぜ、こんなにも自分は不機嫌なのか?
写真の美しさにうっとりして、レイアウトの素晴らしくて、ほぅ……とため息をついて、中の文章を読んで……、読んで……
…………
……
ああ、分かったよ、これだっ!
この文章なんだっ!
このいろいろ解説とかしてある文章に、イラッときていたんだ自分!
『赤い電話ボックスの中で一番古いボックスを選び、ウィーズリー氏にならって、「62442」をプッシュしてみましょう。その結果は……。ご自分でご確認を』
なとどいう、いらない言葉が端々に出てきて、ミョーにファンタジックなことばかり、ハリポタの情報のついでにおまけのように付いてくるので、そこがイラッとさせられてばかりいたのです。
「なんじゃ、この不思議ちゃん系か、もしくは、子どもに言い聞かせるみたいな文章は!」とか思っていたのですが、よく考えたら、この本は子どもも読むことも考えてこの文章にしたんじゃないだろうか?ということに、気付きました。
ああ、あのMOEだもんなぁ……。
子どもから大人まで、全年齢向けに書いていたのか……。
だから、あんなにファニーな文章だったのか。
写真もレイアウトも極上なのに、このお子様ランチのようなおまけの文章は、ちょっとアンバランスかなと思いました。
美しく彩られたメインデッシュのお皿の上に、タコさんウインナーが端にちょこんと乗っているのような感じです。
いえ、書いてある内容はしっかりとした情報がほとんどなのですが、このちょびっと入っている感じは、すべてをぶち壊しているようで、読んでいていろいろ辛いです。
ほかが素晴らしいので、だからこそ、この小さな欠点に目がいってしまいます。
しかし、これはわたしひとりだけの感想なので、実際に他の人ならば、気にならないかもしれませんが──
なんだか、素晴らしいからこその『残念』だったので、一言、書かせてもらいました。
*拍手、ありがとうございます。元気出ます♪
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- 2011/10/11(火) 00:12:17|
- 日記|
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